アーチェリーコラム
 

☆ センター出し ☆

「この弓、センターが通ってないよ」なんてセリフを聞いたことがありませんか?
『センター出し』という言い方もありますが、この「センターを通す」ということについて、一度復習してみることにしましょう。

 まず、考えてみましょう。
 センターを通っていないと、なぜいけないのか? 何か問題があるのでしょうか。

 あります。
 矢がまっすぐに飛びにくくなります。
 それはなぜかというと……長くなるので割愛します。
 あ、いや、弦の返り、レスト、プランジャーなど、いくつもの要素が絡み合う問題でして、もうそれだけで長い話になりますので、またの機会にしたいと思います。
 リムがねじれる可能性もある。
 なにより、ここをちゃんとしないと、その後のチューニングがむずかしくなります。なぜなら基準となるポイントだからです。

 さて、弓のセンターが通らないといけないことがわかりました(ということにしておきましょう)。
 それでは「弓のセンターが通っている」とはどういう状態なのか。
 これは簡単です。
「張っている弦が、弓の中央を通っている状態」です。
 最近では多くのハンドルではきちんとセンターを通すことができるように、リムの位置を調整(アライメント)する機構が組み込まれています。
 買ったリムをハンドルに入れてみてセンターが通っていないならば、このシステムを動かしてセンターを通すことができるのです。

 


 そんなわけですので、弓のセンターが通っているかどうかを確認してみましょう。
 まずは弦を張って、弓を立てた状態で置いてください。
 
 
 斜めに置くタイプのボウスタンドがあると便利です。リムには、リム・ライン・ゲージを付けておくといいでしょう。
 

   弦の方から弓を見てください。この時、グリップの下の部分に注目してください。目の焦点は弦ではなくハンドルに置いてください。

 やや見にくいとは思いますが、ハンドルの左右、両面が少し見えると思います。

 この両面が均等に見える位置を探してください。
 
 
 
 
 
 そこがハンドルの中央です。
 



 

 
 これはやや左の方が広く見えます。

 これはまぁまぁ真ん中ですね。

 右の方が広く見えます。


 そこから見て、弦はどこを通っているでしょうか?
 弓の中央でしょうか? リム・ライン・ゲージをつけていれば、わかりやすいと思います。上からでも下からでもかまいません。


 上下ともリムラインゲージの中央を弦が通っているなら大丈夫です(下写真)。
 

 



 もし弦が弓の中心からはずれていれば、「弓のセンターが通っていない」状態です。
 ハンドルに調整システムがあるなら調整してみましょう。あるいはお近くの指導者に相談してください。

 ちなみに、リムラインゲージを持っていないなら、リムにテープを貼り付けてTゲージで真ん中を計って印をつけてもOKです。

 もしリムのねじれなど処置が難しい場合は、買ったお店に相談してみてください。



☆ 弦をねじるにも、方向というものがあります ☆

 ブレスハイトの調整などで、「弦をねじる」ということをしなければいけない場合があります。

 それ自体はご存知の方も多いでしょうが、正しい方向にねじらないとセンターサービングがゆるんでしまうということは案外知られていないようです。
「買ってから間がないのに、センターサービングがゆるんでしまった」という経験のある方は、もしかしたら「ゆるんでしまう方向」にねじってしまっているかもしれません。

 さて、ではどういうふうにねじればいいのでしょうか。

 実は難しい話ではありません。センターサービングを両手でつまんで、適当にねじってみてください。それでサービングが締まっていくなら、それが正しい方向です。もしサービングがゆるんでいくようなら、そちらにそれ以上ねじらないでください。

 ちなみに、ハスコ製の弦では普通は下の写真のようにねじれば大丈夫です(左利き用弦では逆回転になります)。


弦の上ループは、上のリムに通しておいてください。




 さて、ところで上で少し触れた「左利き用弦」のこともお話ししましょう。
 弦には「右利き用」と「左利き用」があります。
 左利きの人が「右利き用」を使用すると(あるいはその逆の場合も)サービングがゆるみやすくなります。また、弦音が違う、という意見もあります。
 見分け方としては、正しい(ゆるまない)方向にねじった後の巻き方が下図のどちらになっているか、を確認してください。


 もっとも、買う時にショップの人に確認するのが一番簡単で確実な方法ではあります。

 ぜひあなたのねじり方も確認してみてください。








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